「おじさん(^^;リプライ」について
胎児ちゃん、こんにちは‼️
胎児ちゃん、
なんで、踊ってるのかな⁉️
おかあさんの、こころ💗が、わかって、
おそろしいのかな❓ ナンチャテ(^^;
こんにちは‼️
ぎんなんまんおじさん😅だヨ(*^^*)
おじさんは、ミスコンファイナリストたちに群がる、オジサンっぽいツイートを集める趣味をもってます‼️
とここで、決して「おじさん」全般が「オジサンっぽい」SNS言葉遣いをするわけではなく、また私が集めているサンプルはとても偏っている(具体的には大学ミスコンのツイッターアカウントへのリプライがほとんど)ためにSNS空間で起こっている事象を正確に描写されているとは言えないことに注意されたい。
本記事は「おじさん(^^;リプライ」についてメモ的に知見を共有することを目的としており、特段章節構成があるわけではない。どこから読んでも同じレベルの話を延々としている。まとまった話は今後1年以内にコミックアカデミーに出したい。出せたらいいなあ。
なぜなにおじさん(^^;のふしぎ
世の中には「各地(各大学)のミスコンを追っかける人々」がいることをご存じだろうか。もしこのブログに目を通すほど暇な方がいたら、ぜひ身近な大学ミスコンのファイナリストたちに聞いたり、あるいは彼女らのツイッターアカウントを探してフォロワーやツイートへのリプライをみたりしてほしい。
私はそのような人々のアカウントを大量に閲覧し共通点がないか探したところ、どうやらミスコンファイナリストたちにリプライを送ったりしてるのは「おじさん」ばかりらしいということに気づいた。
ミスコンおじさんの内訳としては、一部は地下アイドルを推すのが本業でミスコンにも手を出しているようである。さらに根拠がなく偏見に基づいた記述をすると、いわゆる"陽キャ"がおじさんになったタイプのミスコンおじさんも存在する*1。
ミスコンおじさんが生まれる構造について。ミスコン出場者は予選からWEB投票やSHOWROOM審査などで人気を評価される。そのため、各出場者はミスコンで勝つためにSNSなどを通じて自身をより多くの人々に売り込み、投票を促す必要がある。一方のおじさん達は若い女の子が頑張ってるのをみるのが大好きなのか、いつまでも若者気分なのか、興味を持ち"推し"を決めて応援する。
その際に、出場者側はその人々が固定客になるように「媚びを売る」。例えば自身の近況をアップロードしたり、自身の戦略に合わせた情報を公開したり、さらには群がってくるおじさん達のリプライに対して反応する。よく見られるのはミスコンのWEB投票を促すツイートに対する「ポチっとしました(^^ゞ」みたいなリプライに「ありがとう💗」などと返信するものである。
このようにしてミスコンおじさんが生まれると、おじさん達はもっとコミュニケートしたいと思うのかその候補者に入れ込んで挨拶ツイートへのリプライで自分語りめいたことをしたり、「○○ちゃんは~~なのカナ❓」などと質問したり、もっと知りたいなどとエスカレートしていく人もいる。
しかし、多くの場合学祭が終わるとミスコンのアカウントは削除・更新停止となる。するとおじさん達はそのパッションの行き場を失うことになる。
そうなったときおじさん達はどうするのか。ズバリ別の学祭ミスコン出場者へと向かう。
大学ミスコンは各地の大学で学祭のステージを最終的なゴールとして数か月かけて行われている。まるで農産物の産地カレンダーのように年間を通じて日本のどこかの大学ではミスコンが実施されているのである。そうなると、ミスコンおじさん達はいつでもミスコンを追いかけることができる。さらに、ファイナルの舞台はその大学の学祭会場となるが、それまでの過程においてはSNS上での活動が多くある。つまり、ミスコンの応援は場所によらずどこでも可能である。
こうしてミスコンおじさんは年中どこかのミスコンを追いかけるようになるのだ。
そもそもなぜ「おじさん(^^;」❓
ではなぜ「おじさん(^^;」は注目に値するのか。それは先述した下心めいた部分もさることながら(傍から見ていると正直気持ち悪いものも多々ある)、SNS上の文体が特徴的であるからだ。私は言語学を全く知らないのでその方面から説明することは難しいが、フィールドワークを通じて、"おじさん(^^;らしさ"をある程度理解してきたと自負している。
おじさんらしさその①
顔文字、emojiのセンス。これはもうどうしようもないが、どうしてそうなるのかはだいぶ知見が蓄積されているので後述する。
emojiでは 🤭 🥰 😳 🤩 このあたりの単体使用、コロケーションとしては「おはよー👋😆✨🔆」のようなものがある。
顔文字では本記事内にもたくさん登場してる (^^; や (*^^*) (^O^) あたりがよくある。
注意したいのが、決してこのような顔文字emojiを使うとおじさんっぽいというわけではない。ツイートの内容との相乗効果が重要である。
おじさんらしさその②
やたらと多い改行。
1文ごとに改行して1行あけて続きを書くことが多い。
見やすいかどうかは別として印象には残る。
おじさんらしさその③
とにかく、句読点を、こまめに打つ。これについては、リプライだから、そうしている、わけではなく、単純に、癖なのカナ❓
おじさんらしさその④
ツイート本文ではなく、bio欄にも特徴がいくつかある。
1つ目は位置情報を細かく載せている場合である。例えば「大阪府 大阪市 平野区」などと詳細に位置情報を掲載しているのは、何故なのだろうか。
2つ目に挙げられるのは自分の趣味を前面に押し出してることである。例えば車好きならば、愛車の写真をヘッダにしたり、その旨をbioに書く。これだけならばふつうのツイッターユーザーであるが、そのbio欄の持ち主がミスコン出場者たちにリプライを送っているさまはなかなか強い印象を与える。
大まかに以上のような形態のおじさんらしさというものが存在する。もちろん、すべての"らしさ"を身に着けているヤバイ人はいないと信じているが、この特徴のどこかがにじんでいるひとがほとんどだと思われる。
おじさん(^^;らしい文章を作りたい‼️
ここまで読んだ暇人ならばおじさん(^^;っぽさをだした文章を作りたいという気持ちが1ミリ(単位は不明)ぐらいあるだろう。
実は世の中的には「おじさんがLINEやメール、チャットで送ってくるような文章」は「おじさん構文」という名前で定着している。「おじさん文章ジェネレーター」はそのような文章を自動生成するために有効なツールである。
また、ツイッター上ではこのようなツイートがバズっていた。
『オジサンになりきろう講座』
— すれみ@メイク本出すよ (@_Smitter2) 2017年4月1日
これを見れば、オジサンの文章を作ることができます。
このツイートのリプライ欄であなたのオジサンの文(クソリプ)を待ってます。#おじさんあるある#あるある#すれみ1日1絵 pic.twitter.com/9n0RkJf0eN
両者ともに実によくまとまっているので是非参考にしておじさんらしさをめざしてほしい。
しかし、これらはいわば養殖のおじさん文章である。ホンモノ志向の方には是非ともツイッターで大学ミスコンのリプ欄を覗きに行ってほしい。
おじさん達はいかにしておじさん(^^;リプライを作っているのか、そのヒントは文章についてくるemojiや顔文字の入力方法にあると考えられる。ツイッターはどのクライアントからツイートしているか表示する機能があるので、それを見てみるとおじさん達はandroidやiPhone版のツイッター公式クライアントを利用しているらしい。となると、おじさん達のスマホのキーボードが鍵となる。
私はソニーのXperiaを使っているが、私のXperiaには"POBox Plus"というキーボードが標準搭載されている。このキーボード、なんと文字入力して絵文字に変換できる機能が搭載されているため、以下の画像のような予測変換が可能なのだ。
いかがでしたか❓ おじさんっぽさを感じる予測変換ですね。と言いたくなるような予測変換が実装されていることがわかるだろう。
POBox Plus に搭載されている顔文字・emoji予測変換はもともとはSocial IMEに登録されていたものだろうと睨んでいる(ソースはない、知っている方がいたら教えてください)が、Simejiなどとは異なり更新し続けて若者にキャッチアップしていない感がそこはかとなく漂っている。この微妙な雰囲気がおじさんらしさを生み出すのに一役買っているのではないだろうか。
終わりに
ここまでいろいろ書き連ねてきたが、ホンモノらしいリプライを天然モノのようにできるようになるには私も鍛え方が足りていない。狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。あと20年ぐらいたつと自然なおじさん(^^;リプライをできるようになると思う。
*1:まれによく見るのは奥さんも子供もいる30代後半~40代前半のミスコンリプライer。子供との写真をうpしていたりするさまがみられる